「好き」とは言ってくれるけど「付き合おう」とは言ってくれない男性には注意です！

2023年3月2日えびお

イラストレーター：えびお

投稿者：匿名希望

これは、私が高校1年生の時に好きだった彼とのお話です。
当時、私はインターネットでとある活動をしていて、彼とはその活動を通して出会いました。
私は彼に、一目惚れならぬ一声惚れ（声がとても好みだった）をしたのですが、当時の私は「8個も歳下の私に振り向いて貰えるわけがない」と諦めて兄のように慕うことにし、彼もまた私のことを妹のように可愛がってくれていました。
最初はTwitterだけでのやり取りだけだったのですが、私の誕生日前日に、「直接祝いたい」と、何とDiscordのアカウントを教えて貰う事が出来たんです。
そこからは毎日24時間通話を繋いでいました。（そんなに長時間話すことはないのでほぼ無言通話でしたが…）
朝起きたら「おはよう」、学校から帰ってきたら「ただいま」、ご飯を一緒に食べて、彼のオススメするアニメや動画を見たりして、夜寝る時は「おやすみ」…そんな会話が私にとってはとても幸せだったんです。
とある日、彼は当時T都に住んでいたのですが、実家のS県（個人情報なのでイニシャル表記にしています）に帰るとのことで、「実家に帰る前に○○(私)と思い出が作りたい」と言ってくれて、初めて会うことになりました。
彼は自分のことをよく「かっこいい」と言っていたので、「どんな容姿なんだろう…やっぱり声がかっこいいから顔もかっこいいのかな？」と、ドキドキしながら片道3時間かけて会いに行きました。
実際に会った彼は身長も低く、容姿もとても「良い」ものだとは言えないものでしたが、当時の私には「好き」フィルターがかかっていたので、「世界一かっこいい、好き」と思いんでしまいました…笑
彼の荷物も重いだろうに私の荷物を運んでくれたり、背伸びしてヒールを履いて行ってしまい靴擦れをした私に靴を買ってくれたり（その際、私と彼の他にもう1人共通の友人M(男)がいたのですが、後から聞いたらその友人が靴を買ってくれていたみたいです…笑 とことん騙されていました）、本当に至れり尽くせりで、「こんなに素敵な人が世の中にはいるんだ！」と舞い上がっていました。
その後、楽しいひと時を過ごして彼は実家に帰省しました。
その後も通話は毎日ずっと繋いでいる状態でしたし、そこから2ヶ月後のGWにはまた会ってくれていたので（平成から令和になる時のGWだったため、年号が変わる瞬間も一緒にいた）、「彼も私のことが好きなのかも…？」と一人舞い上がっていました。
ただ一つ、私の「付き合って欲しい」という言葉を毎回濁される、という点を除いて。
（毎夜、寝る前に「好き」と言うと「俺も好き」とは返してくれていました）
然し、彼に「整形しようか悩んでる」と言った時も、否定せずに「いいね、もっと可愛くなれるじゃん。今より好きになっちゃうかも」と後押ししてくれていたため、「私から好き好き言い過ぎているのかも、彼から告白したいのかな？」と待つ体制に入ることにしました。
一緒に過ごしたGWから半年くらい経った頃です。
当時、仲の良かった友人A(女)から、「もしかしてK(当時好きだった彼)に騙されてない？」と連絡が来ました。
最初、何のことだか分からなかった私は「え！騙されてる？何の事…？」と返してしまいました。
今となっては、聞かない方が幸せだったのかもしれません。
返ってきたのは「実はね、私もKに襲われたんだよね」という言葉、頭が真っ白になりました。
詳しく話を聞くと、「Kに迫られていたAは一度だけ会ってしまい、その時にKに襲われてしまった」ということらしいです。
ショックでした。
然しそのショックは「KがAを襲ったこと」に対してではなく、「Kと毎日24時間、寝る間もずっと通話を繋いでいたにも関わらず、彼の言葉を信じきって彼を疑わなかった私」に対してのものでした。
（今思うと、ニートだった彼が偶に「今日ちょっと出かけてくるから通話出来ない」と言う時があったので、その時に女性と会っていたのかな…と思います）
更には、「私(A)以外にも被害者は沢山いるんだよ、貴方(私)と最近仲良さそうな友人B(女)もそうだよ」とも言われ、悲しくて泣いてしまいました。
友人Bは元々彼の友人で、彼が「仲良くなれるんじゃない？」と紹介してくれた子でした。
その後、友人A,友人Bと共に「この子も被害者なんだって」「K最低だね」なんて話をしていました。
然し、そんな話を聞いても尚、私は彼との関係を切りたくなくて、友人2人との会話で少しだけ彼への愚痴を吐いて、彼との関係は続けていました。
然しある日、彼から「友人Bから聞いたんだけど、君、俺のこと話したよな？」と言われました。
（後から知ったことなのですが、友人Bは周知の「口の軽いやばい奴」だったらしいです）
私は、まさか友人Bが告げ口をするなんて思っていなかったので驚いたのですが、バレてしまったことに対して嘘をついても関係が悪化してしまうと思い、「言ったよ、でもKも私以外にも女いたよね？」と伝えました。
然し彼は、「今そんなこと(女がいたこと)関係ないよね？君がそんな奴だとは思わなかった。暫く頭冷やせ」と言い放ち、そこから音信不通になってしまいました。
私は彼に関係を切られたと思い、ショックでご飯も食べられず夜も眠れなくなり、体重も少しだけ(5kg程)減りました。
2週間程経った頃、彼から「頭冷やせた？」と連絡が来ました。
私は舞い上がって、すぐに「ごめんなさい、私が悪かったです」と返信をしました。
すると彼は、「これからはこんな事しないでね、信じてるからね」とお返事をくれて、そこからは毎日通話！とはいきませんでしたが、週に2日,6時間程通話を繋いでくれるようになりました。
私は最初こそ「また彼と話せるようになった！」と一人喜んでいたのですが、段々「何で私は彼に責められたのだろうか？彼が悪いのではないのか？」「私から通話を誘っても断られるのは何故？」と、疑問ばかり浮かぶようになりました。
そこで、「その年の12月31日に通話に誘ってくれたら以後も繋がろう、誘われなかったらSNSを全てブロックしてしまおう」と決心しました。
そして来たる12月31日、彼からの連絡はありませんでした。
私は決心通り、彼のSNSを全てブロックしました。（Twitterのみ別に管理者がいたため、勝手にブロックすることが出来ず、仕方なくそのままにしました）
彼が私にブロックされたと気付いたのはそこから1週間以上経った頃で、つくづく「彼は私に関心がなかったのだ」と気付かされました。
TwitterのDMに彼から「何でブロックしたの？俺何か悪いことした？」「気が変わったらブロック解除してね、待ってます」といったメッセージを頂きましたが、私は「気が向くことは一生ないかもしれないけど、その際にはまた御連絡させて頂きます！」と言い、その数週間後にインターネットでの活動を辞め、彼とは完全に縁が切れました。
私がSNSを全てブロックする少し前から、彼には「新しいターゲット」と思われるとても仲良さげな女性がいたので、私がブロックしたことにも気付かず、さぞ彼女と仲良くされていたのでしょう。
少しでも彼に被害女性からの天罰が下っていることを祈ります…笑
どれだけ優しい言葉をかけられようと、24時間通話していようと、「付き合って欲しい」という言葉を曖昧に濁してくる時点で疑うべきだったのだと、今となって心から思っています。